This worthless, wonderful world

⬛️薄っぺらい人生だな…
特に何の思い出もない自分の歳ごとの顔写真を見つめて独り言ちてしまった。
俺TUEEE的な三文小説に出てきそうな、引立て役のモブのどうでもいい設定資料をマジメにリアルで再現してみました的な存在かもしれない。
この人生の主人公は自分であるにも関わらず、俺はあまりにも主役していない。


⬛️偽り
何の思い出もない?
どうでもいいモブ?
主人公してない?

そんなものは当然だった。
「人畜無害」で「信用」があり「仕事」を任せたいと思える人間といえばどんな人物かを想像すれば、常日頃からどのような振る舞いをするべきかは自明だ。
一旗上げるためには銀行は勿論、政治家(を輩出する本家)の信用を勝ち取って最大限の便宜を引き出さなければならない。

そのためには肩書きや実績が必要で、特に実績に関しては社会経験の年数のことで3年以上は待たなければ示しにならない。

⬛️優しさからの憎悪
元々優しい性格で、今もなお非情になりきれない部分すらある。
そんな優しさに漬け込み、人を不幸にする者が肉親にいたとしたらどうだろうか。毎日当たり前のように顔を合わせる肉親がだ。

人様をダシにするような人間は残らず根絶やしにするべきだ…そう考えた。

だからこそ演じ、待たなくてはならなかった。
憎むべき悪者が混じる社会で何食わぬ顔を。
こうした本心を主張するに足る、力を持ったその時を。

⬛️意思を通せるのは強者だけ
どんな高尚な事を言ったところで、力を背景としなければ受け入れさせられない。
憎むべき悪者が…加害者が被害者より丁重に守られるという理不尽が成り立っている時点で、奴らが強者ということになる。

だからこそ僕で終わらせる。
俺が最後の悪者になるんだ。